まっさらな原材料の生産によって生じる排出は、ファッション業界全体の温室効果ガス排出量の少なくとも38%*を占めているといいます。私たちコーチトピアでは、新たに素材をつくるところからものづくりをはじめるのではなく、製造工程で余ってしまった高品質な高級レザーのはぎれから、消費者が使い古したポストコンシューマ材料、革新的なバイオベース素材まで、代替素材を優先的に使いながら環境負荷の軽減に取り組んでいます。* 出所:McKinsey & Companyによる「Fashion on Climate」調査(2020)
RECYCLED (リサイクル) REPURPOSED (再利用) RENEWABLE (再生可能) 地球の未来をつくるニュースタンダード 私たちのバッグやレザー小物に多用されているコーチトピア レザーは、皮革なめし工場から出てしまったレザーのはぎれを少なくとも50%再生使用しています。これまでは捨てられるはずだった素材を使用しているといっても、スタイル面での犠牲は何ひとつありません。 私たちコーチトピアはパートナー企業と恊働しながら、コーチトピア レザーにCOACHのレザー製品にふさわしい高級感のある仕上がりと質感、手触りを実現しています。そのうえ、まっさらなバージンレザーよりも、カーボンフットプリントが少なくとも60%低いことを保証しています。 コットン生地の循環はつづく コーチトピアのTシャツとパーカー、そしてコーチトピア アイテムにオプションで付属するダストバッグは、製造工程で生じてしまったプレコンシューマの繊維くずを少なくとも95%再生使用したリサイクル コットン製。こういった素材は、不要となったアイテム・素材を資源ととらえ、それを同等の価値をもつ新しいアイテムまたは原材料へと無期限に再生させていく、クローズドループリサイクルを構築しています。もし、誰かが愛用したコーチトピアのウェアがCOACHストアへ回収されたら、その価値や品質はそのままに新しい素材として生まれ変わることができるのです。リサイクル コットンを少なくとも95%使用した生地は、従来どおりに栽培されたまっさらなバージンコットンを使用した生地と比べ、カーボンフットプリントを40%削減*しています。* 現在精査中の私たちの環境影響度評価ツールの測定に基づく。 名脇役ポリエステルとアクション コーチトピアのリサイクル キャンバス トートバッグは、100%リサイクル ポリエステル製の外装でつくられています。このリサイクル キャンバス生地で仕立てると、バージン素材を使用した場合よりもカーボンフットプリントを25%削減しています。コーチトピアのバッグ、レザー小物、アクセサリー、フットウェアに使われている糸も、100%リサイクル ポリエステル製。また、コーチトピアのTシャツとパーカーの黒と白の縫製に使用されている糸(生地はリサイクル率が少なくとも95%のコットン製)についても、2023年秋以降は100%リサイクルポリエステル糸に移行する予定です。* 現在精査中の私たちの環境影響度評価ツールの測定に基づく。 遊び心とカラーがはじける再生レジン コーチトピアのバッグに付属するショルダーストラップやハングタグは、廃プラスチックを少なくとも70%再生使用したマルチカラーのリサイクル レジン製。使用済みプラスチックを色分けして粉砕し、溶融を経て成形することで、ほかにはないユニークなパターンや色をまとった新しい素材へ生まれ変わらせています。 サステナブルなパッケージ戦略 私たちコーチトピアのシューズボックスと折りたためる配送用ボックスは、リサイクル段ボールを少なくとも75%再生使用しています。箱を彩るロゴやメッセージの印刷には、責任を持って調達された再生可能なスピルリナ藻から生成される顔料であるインクを。さらに、コーチトピアの紙製ハングタグ、薄葉紙、ギフトメモカードには100%再生紙を使用しています。 アップクラフトの魔法をかけて アップサイクル×クラフトの意味をかけ合わせたのが、循環型の未来へ向かう私たちのものづくり、“アップクラフト”です。コーチトピアのアップクラフト レザーを構成する素材は、COACHの製造工程で生じてしまった余りもの。特に、レザーからバッグの型紙を切り取った後に残されたはぎれが再生使用されています。コーチトピアでは、パッチワーク、ウィービング、アップリケ、スパンコール、プレスレザー、スクラップバインディング(はぎれの繋ぎ合わせ)など、さまざまなアップクラフトの技術を活かしながら、どれほど小さなレザーのはぎれでも新しく美しい素材にアップサイクルする多彩な方法を見いだしています。捨てられるはずの既存の素材からものづくりをすることで、まっさらなバージン原料の使用量を減らしつつ、魅力的な新アイテムを創造しています。チェッカーボードのアップクラフト・レザーを採用したウェイビー ディンキーはその代表例。従来の素材を使用した類似バッグと比べ、カーボンフットプリントの71%削減を実現しています。 デッドストックに第二の人生を 既存の素材を再利用するというミッションのもと、いくつかのコーチトピア アイテムには、 “デッドストック”も姿を見せています。過去のコレクションの生産後に余ってしまったレザーや布地、ウェアが、コーチトピアの素材として使われています。 地球にやさしい農場生まれの次世代レザー リジェネラティブ・レザーとは、牧草管理や輪作などのリジェネラティブ農業(環境再生型農業)に取り組んでいる農場から調達したレザーのこと。この農法は、土壌を健康的に保つだけでなく、土壌を修復・改善しながら生物多様性を向上させ、大気中の炭素の土壌への吸収(貯留)を促します。COACHはレザー業界のよりよい未来を目指してセイボリー研究所(Savory Institute)とアザー・ハーフ・プロセシング(Other Half Processing)と提携し、農場や牧場がリジェネラティブな農業プロセスに移行するための支援をしています。 甘い贈りもの、サトウキビ由来のEVA コーチトピアのフットウェアのソールは、化石燃料に代わって、再生可能なバイオ素材・サトウキビ由来のエタノールを少なくとも40%含む、再生可能なEVA(エチレン-酢酸ビニル共重合体)合成樹脂からつくられています。この部分的にバイオベースのEVAは、靴のソールに一般的に使用されている石油由来の純正EVAと比べると、カーボンフットプリントを48%削減しています。 印刷用インクだって再生可能 リサイクル段ボールを少なくとも75%再生使用した、私たちコーチトピアのシューズボックスと折りたためる配送用ボックス。そのボックスにロゴなどを印刷する際に用いた、特別なインクにご注目を。これは、Algae Ink™という名の水性インクです。このインクは、石油ベースの代替品ではなく、再生可能なスピルリナ藻から生成される顔料を使用しています。